製品情報

MRI用圧力トランスデューサ – TSD110-MRI

TSD110-MRI は、MRI 環境でのデータ収録に適した MR Safe 圧力パッド / 呼吸トランスデューサです。このトランスデューサはチャンバールーム内に電気接続を必要とせず、さまざまな身体部位に適用可能です。

製品概要

測定可能な項目

脈拍（主要な動脈部位に配置）
非侵襲的な呼吸測定（乳児や動物対象、成人の呼吸測定には TSD221-MRI を推奨）
小さな押圧（指をつまむ力など）（パーキンソン病評価など）
顔の表情（微笑み、しかめ面など）
嚥下（飲み込み動作）の測定
歯のかみ合わせの間隔や圧力の測定
驚愕反射（スタートルブリンク）の測定

システム構成

TSD110-MRI は以下のコンポーネントで構成されています。

差圧トランスデューサ（TSD160B ±12.5 cm H₂O）
センサー（RX110-MRI、固定には TAPE1 を使用）
チューブ（AFT30-XL ×2）
DA100C アンプを介して MP200 / 160 / 150 にインターフェース接続

MRI 設定では、差圧トランスデューサはコントロールルームに配置され、チューブがウェーブガイドを通じてチャンバールームのセンサーに接続されます。

主な特徴

仕様

パッド直径	20mm
パッド厚	3.18mm
チューブ外径	2.2mm
チューブ内径	1.6mm
MRI互換	有
インタフェース	DA100C

詳細情報

AFT30-XLチューブは、波形ピークの検出に50ミリ秒未満の遅延を追加します。

呼吸測定

動物

高品質な呼吸信号を得るために、麻酔をかけた動物をセンサーパッドの上に置き、チューブをDA100Cアンプの圧力トランスデューサーまで接続してください。

乳児の呼吸

サンプルアプリケーション:
研究者は、MRI内で眠っている乳児の活発な睡眠と静かな睡眠を比較するために、TSD110-MRIを使用しました。
参考文献:
Mueller, I., Rodriguez, R. X., Pini, N., Holland, C. M., Ababio, R., Inala, S., … & Spann, M. N. (2025). Infant sleep state coded from respiration and its relationship to the developing functional connectome: A feasibility study. Developmental Cognitive Neuroscience, 101525.

※MRI内での成人の呼吸測定には推奨されません。成人の呼吸測定にはTSD221-MRIを参照してください。

フィンガータップ応答

圧力パッド/呼吸トランスデューサーをスキャナー内に設置し、被験者が刺激に対してタップで応答できるようにします（単調に変化する信号またはON/OFF信号）。複雑な応用には複数のトランスデューサーを使用してください。

脈波および脈拍数記録

脈波を記録するには、トランスデューサーを指先の周囲または主要な脈拍ポイント（頸動脈や橈骨動脈など）の上に配置してください。

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