製品情報

  • BIOPAC systems社

MRI用肺呼吸トランスデューサ – TSD221-MRI

TSD221-MRI は、MR Safe(MRI安全)な完全空気式の呼吸トランスデューサーで、MRI中に被験者の呼吸(胸部または腹部)を測定します。非常に目立たない設計で、動作への抵抗を最小限に抑えつつ、極めて遅い呼吸から非常に速い呼吸まで、信号の振幅低下なしに測定可能です。優れた直線性と最小限のヒステリシスを備えています。

本製品には、自己粘着バンド付きメッシュストラップ(70 cm)に組み込まれた呼吸センサー、±2.5 cm H₂Oの圧力トランスデューサー(TSD160A)、および最大14 mまで延長可能なチューブ(AFT30-XL 10 m + AFT30-L 4 m)が含まれます。

DA100C アンプおよび MP160、MP150、MP100 システムに接続可能。MECMRI-DA または MECMRI-TRANS ケーブルセットは不要です。

MRI使用:MR Safe(TSD221-MRIには鉄を含む金属部品や導電性部品は使用されていません。詳細は仕様をご参照ください)。

TSD221-MRI は完全に MR Safe な設計により、MRI内でのセットアップが非常に簡単です。

呼吸トランスデューサーは、最大呼吸膨張部の高さ、通常は脇の下から約5 cm下の位置に、被験者の体に巻き付けて装着します。ただし、立位と仰臥位とでは最適な位置が異なる場合があります。

適切なテンションを得るには、ストラップを体に巻き付けた状態で、被験者に息を吐いてもらいます。呼気終了時(最大呼気)に、ストラップが胸部に軽くフィットする程度のテンションになるよう、ナイロンストラップを調整します。呼吸トランスデューサーのテンション調整は、測定の感度に大きく影響するため、非常に重要です。最も感度よく測定するには、胸囲が最も小さくなるポイント(最大呼気)で、ストラップがわずかに締まる程度の状態が理想です。

空気圧式のカップリングチューブは、被験者の呼吸センサーに接続され、MRI装置内のウェーブガイド(導波管)を通してコントロールルームの DA100C に接続された TSD160A 圧力トランスデューサーへと導かれます。チューブの長さによる測定遅延は、1メートルあたり3ミリ秒 です。

注目の応用事例
睡眠中の脳内液体の拍動に関与する自律神経覚醒

Dante Picchioni, Pinar S. Özbay, Hendrik Mandelkow, Jacco A. de Zwart, Yicun Wang, Peter van Gelderen, Jeff H. Duyn,
NeuroImage, Volume 249, 2022, 118888, ISSN 1053-8119
https://doi.org/10.1016/j.neuroimage.2022.118888

「同時取得された末梢生理指標には、胸部の呼吸運動をモニターするためのチェストベルトと、心拍数および末梢血管容積をモニターするための指先の皮膚光電式脈波(PPG)が含まれていた。これらは、BIOPAC のデータ取得システムを用いて、TSD200-MRI および TSD221-MRI トランスデューサーを組み合わせ、MP200 デジタイザーにより1 kHzでサンプリングされた(BIOPAC社、Goleta, CA, USA)。EEGと末梢生理データの収集は、MRIスキャナから提供されるトリガー信号によりfMRIと同期された。」

製品概要

主な特徴

仕様

応答 DC
円周範囲 50cm×120cm ( ロングストラップにて延長可 )
アタッチメント Velcroストラップ(長さ調整可)
滅菌
ホース長 最大15.8m
寸法 45cm(長さ), 3.8cm(幅), 1.1cm(厚み)
重量 67g
インタフェース DA100C(汎用アンプ)
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