
製品情報
- BIOPAC systems社
3mリボンケーブル付属
STP100D, STP100D-C
STP100D は、MP システム(MP200、MP160、MP150、MP100) との間でデジタル入力(0~3.3V または 0~5.0V)および出力を安全にアイソレートするために使用されます。また、固体リレー(Solid State Relay)を駆動するための出力 や、BNC コネクタでアクセス可能な外部トリガー入力ライン を備えています。
すべての入力および出力は、MP システムへの接続を 1500VDC のアイソレーションで安全に保護 します。
STP100D の機能:
16 本の双方向デジタルデータ入力ライン
4 本の TTL 出力ライン
1 本のアイソレート外部トリガー入力
STP100D は、MP システムを 刺激提示ソフトウェアや心理生理学的刺激アプリケーションを実行するコンピュータと接続 するためのインターフェースとして機能します。
接続オプション:
STP100D: SuperLab とのインターフェースに対応(DB37 F/F 3m リボンケーブル CBL110A 付属)
STP100D-C: E-Prime、DirectRT、MediaLab、Inquisit、Vizard VR Toolkit などの プリンタポートを使用するシステム とのインターフェースに対応(DB25 M/F 3m リボンケーブル CBL110C 付属)
製品概要




AcqKnowledge の “Digital inputs to stim events” ツールを使用すると、SuperLab から送信されたデジタルイベントマーカーを自動的にスコアリングおよびラベリング できます。デジタルチャンネルは バイナリ数値 として解釈され、各刺激イベントは対応する数値とともにラベル付けされます。これにより、異なるタイプの刺激イベントを区別し、自動化されたイベント関連解析を容易に行うことができます。
デジタルラインの接続
STP100D の デジタル入力ライン は、TTL互換 のデジタル信号を 外部機器(電源接続されたデバイス)から MP システムへ安全に接続するため に使用されます。STP100D のすべてのラインは、1500VDC の光学アイソレーション により安全性を確保しています。
リレー駆動用の出力ドライブ
STP100D / STP100D-C は、MP システムのデジタル I/O ライン(0-3)を介して最大 4 つの固体リレー(ソリッドステートリレー)を直接駆動 できます。MP システムのデジタル I/O ライン 4 は、これらの駆動ラインを 有効化(Enable) するために使用されます。
ON(駆動有効): I/O ライン 4 に Low(0V) 信号を送信
OFF(駆動無効): I/O ライン 4 に High(5V) 信号を送信
出力ドライブの電圧範囲は 0~5V で、200Ω の抵抗によって電流が制限されています。
通常、固体リレーは 5mA 程度の駆動電流で動作可能 ですが、STP100D の出力は 20mA まで供給可能です(光アイソレートリレーの入力ダイオード降下電圧が 1.2V と仮定した場合)。
デジタル入力の範囲
STP100D / STP100D-C は、0-3.3V または 0-5.0V のデジタル入力に対応 しています。これは、ノートパソコンの I/O カードやプリンタポート で一般的に使用される範囲に適合しています。
アイソレート外部トリガー入力
STP100D には TTL互換の光学アイソレーション付き外部トリガー入力 があり、前面の BNC メスコネクタ(”TRIG”) からアクセスできます。この入力は、MP システムの External Trigger に光アイソレーションを介して接続され、1500VDC のアイソレーション準拠 となっています。
駆動電圧範囲: 0-5V(TTL入力レベル)
未使用時の状態: 内部 100kΩ のプルアップ抵抗により +5V に維持
トリガー駆動要件:
Low レベル: 0 ~ 0.5V
High レベル: 2.5 ~ 5V
最大推奨ソースインピーダンス: 1kΩ 以下
最小パルス幅: 40µsec 以上(正または負のパルスに対応)
MP システムの設定で、立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジでのトリガーを受信可能
また、手動でのトリガー操作 も可能であり、外部スイッチをトリガー入力とグラウンドの間に接続して Low に引き下げる ことでトリガーを発生させることができます。
MP システムの外部トリガーとの統合
MP ユニットのデータ取得を 外部トリガーで制御する場合、TTL 信号を STP100D/-C の “TRIG” 入力に送信 します。このラインは、MP システムの External Trigger に光アイソレーションを介して接続されています。
MP システムの I/O 入力(ライン 8-15)を外部トリガードライブとして使用する場合 は、JUMP100 ジャンパーケーブル を使用し、UIM100C の背面にある External Trigger(EXT T) に直接接続することで対応可能です。
STP100D の改良点
STP100D は 2021年11月に、以前の一方向デジタルインターフェース STP100C を置き換える形でリリース されました。STP100C とは異なり、STP100D は 双方向通信が可能 であり、より柔軟なデジタル入出力の統合が可能となっています。