NICO100C-MRIは高磁場環境内で心拍出量計測を行うことができるようフィルタ回路を加えたアンプです。1回拍出量や心拍出量をインピーダンス法で導くためのデータ、インピーダンス(Z)と微分(dZ/dt)を記録します。
インピーダンス計測のために非常に小さな電流(4mA(rms)、50kHz)のサイン波を出力します。電流の出力は常に一定なので、胸部インピーダンスの変化に比例して電圧も変化します。
心電図と同時に記録することにより心拍出量の算出が可能になります。
MRI用心拍出量アンプ仕様詳細
ABPから心拍出量の求め方
ICG dZ-dt Classifier
■心拍出量取込みに必要なシステム構成例
MP200
NICO100C-MRI
LEAD108シリーズ(x8)
CBL204-MRI(x8)
EL508
MECMRI-NICO
ECG100C-MRI
MECMRI-BIOP
■関連資料
•MRI中のICG計測
論文中では、心拍出量アンプ(NICO100C-MRI)と心電図アンプ(ECG100C-MRI)を用いてMRIの中でICGの記録を行っています。ECG、ICG波形は、撮像時拍出量、心拍出量、前駆出期、左室駆出時間の解析を行うのに十分な精度で記録できていました。
EPI中のICG計測が可能で、MRIの外で記録された場合と同等の評価が可能なことを示しています。
Cieslak, M., Ryan, W. S., Macy, A., Kelsey, R. M., Cornick, J. E., Verket, M., Blascovich, J. and Grafton, S. (2014), Simultaneous acquisition of functional magnetic resonance images and impedance cardiography. Psychophysiology. doi: 10.1111/psyp.12385
■仕様
チャンネル数 | 2ーマグニチュード(MAG),dz/dt |
出力 | インピーダンスMAG 0ー100Ω インピーダンスdz/dt 2(Ω/秒)/V |
出力レンジ | ±10V(アナログ) |
MAG利得レンジ | 10, 5, 2 1Ω/V |
MAG応答周波数(高域側) | 10Hz, 100Hz |
MAG応答周波数(低域側) | DC, 0.05Hz |
MAG感度 | 0.0025Ω@10Hz BW |
dz/dt利得 | 2(Ω/秒)/V 一定 |
dz/dt応答周波数(高域側) | 100Hz |
dz/dt応答周波数(低域側) | DC |
dz/dt感度 | 0.005(Ω/秒)/V@10Hz BW |
CMIV | ±10 V(アンプGND) ±1500 VDC(メインGND |
動作周波数 | 50kHz |
出力電流 | 4mA(rms) |
信号ソース | リード線電極 |
寸法 | 40(W)×110(D)×190(H)mm |
重量 | 370g |