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  • Braedius Medical社

微小循環デジタルモニタリング装置 – CytoCam

CytoCam-IDFマイクロサーキュレーションカメラは、微小循環の変化を可視化するための、最新世代のハンドヘルド型ビデオ顕微鏡です。本システムは、Incident Darkfield(IDF)技術に基づいており、従来のSidestream Darkfield Imaging(SDF)技術の技術的後継とみなされています。SDF技術は、微小循環測定に関する300本以上の論文で使用されてきました。

Braedius CytoCamは、人間の微小循環をリアルタイムで観察するためのシステムです。このハンドヘルド型ビデオ顕微鏡プラットフォームは、疾患によって引き起こされる微小循環状態および適用された治療の効果と有効性を、医療専門家がより深く理解することをサポートします。

CytoCamは、軽量で新しいハンドヘルド型ビデオ顕微鏡です。
光学システムは微小循環イメージング専用に設計されており、高解像度レンズ群(倍率4倍)に基づいています。光学解像度は300ライン/mmを超え、従来機器に比べて50%向上しており、画質が大幅に改善されています。

プローブには、ShermanとCookの研究[1]に基づくIncident Dark Field(IDF)照明が組み込まれています。
12個の高輝度緑色LEDが搭載され、制御ユニットにより2msのパルスが生成され、センサーの露光クロック信号に同期されます。この短い光パルスと露光時間により、赤血球(RBC)の高速移動でも輪郭がよりシャープに描写されます。

カメラは完全デジタル化されており、画素サイズ1.4ミクロンの高解像度センサーを搭載しています。ビニングモード使用時の有効画素サイズは2.8ミクロンで、3.5メガピクセルのフレームサイズを実現しています。4倍光学ズームとセンサー画像エリアの組み合わせにより、視野は1.55 × 1.16 mmとなり、従来機器のほぼ2倍の広さが得られます。

さらに、定量的フォーカシング機構という新機能が搭載されています。この機構では、リニアモータードライブによりセンサー位置を2ミクロン以内で制御可能です。これにより、フォーカス合わせが大幅に簡単になり、一度患者ごとに焦点深度を設定すれば、以降の測定では再調整の必要がなくなり、測定時間が大幅に短縮され、連続測定が容易になります。

CytoCamはペン型デザインで、同様に持って使用します。デバイス重量は120グラムと非常に軽量であり、従来の重いデバイスで発生していた圧迫アーチファクトの問題が最小限に抑えられています。

カメラは、医療グレードのコンピュータやノートPC、タブレットなど適切なポータブルデバイスに接続され、画像データを保存します。カメラとデバイスコントローラーは、専用マイクロプロセッサを搭載したUSB3カメラアダプターを介して接続されます。

製品概要

【使用目的】

本製品は、以下の用途で組織内微小循環の可視化を目的としています。

非侵襲的にアクセス可能な人体の開口部

皮膚表面

上記以外の使用は、以下の条件を満たす場合のみ認められます。

学術機関により承認された研究目的での使用

安全性当局による機器審査および承認

医学倫理委員会による測定プロトコル承認

被験者への十分な説明と同意取得

【制限事項】

CytoCamシステムは、患者の治療法や治療方針について助言または指示を行うものではありません。治療の選択および患者の状態モニタリングは医師の責任となりますが、適切な判断を支援する補助ツールとして活用できます。

【応用研究】

微小循環評価の応用可能性に関する研究が進められており、以下の領域での利用が期待されています。

集中治療医学

腹部/心臓外科

泌尿婦人科学

循環器科

ECMO

LVAD移植

【研究用オプション分析ソフトウェア】

追加ソフトウェアにより、以下の微小循環パラメータの分析が可能です。

総血管密度(TVD)

灌流血管密度(PVD)

空間時間ダイアグラムによる流速

微小循環フロー指数(MFI)

分析ソフトウェアは別のシステムでオフライン解析に使用できます。

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