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触覚刺激トランスデューサ – TSD190

TSD190は、さまざまな部位に装着できるよう人間工学に基づいて設計された、ハプティック(触覚)刺激装置です。本装置には電磁式の内部プランジャーが内蔵されており、直径1.5 mmの皮膚表面を機械的に刺激することが可能です。プランジャーの力と可動距離は、ゼロから指定された最大値まで無段階に調整できます。

用途としては、体性感覚検査やその他の触覚感受性テストなどがあり、TSD190を用いた感覚神経の平均化テストにより、体性感覚神経の伝導速度や閾値の測定も可能です。

製品概要

TSD190は、STM100C刺激モジュールのEXT STIMポートに直接接続されます。プランジャーの作動力、刺激パルスの幅、およびパルスの繰り返し周波数は、AcqKnowledgeの「Set up Stimulator」ウィンドウから設定します。TSD190に加える刺激電圧をランプアップまたはランプダウン(徐々に増加/減少)させることで、立ち上がり・立ち下がりの変化率を正確に制御した刺激波形を出力することが可能です。TSD190は、矩形波、三角波、正弦波、あるいは任意の波形など、あらゆるタイプの入力波形に反応します。

視覚や聴覚によるキュー(合図)は、ハプティックフィードバックで置き換えたり補強したりすることができます。一例としては、以下の研究があります:

Kahol K., French, J., 他(2006)Evaluating the Role of Visio-Haptic Feedback in Multimodal Interfaces through EEG Analysis. Augmented Cognition: Past, Present and Future. D. Schmorrow, K. Stanney and L. Reeves 編. Arlington, VA, Strategic Analysis, Inc.: 289–296.

TSD190 ハプティック(触覚)刺激 セットアップ手順

ハードウェアのセットアップ:

– TSD190をSTM100CのフロントパネルにあるEXT STIMポートに接続します。

– STM100C本体の設定を以下のように行います:

 ・Source:OUT0

 ・Level:100%

 ・極性:POS(正)

 ・出力モード:DC

AcqKnowledgeを起動:

– ファイル「TSD190.gtl」を開きます(ファイルの種類は「Graph Template(*.gtl)」に設定)

– 「Start」をクリックして記録を開始します

 ・このテンプレートでは、2秒ごとにパルスが出力され、TSD190によるクリック刺激が発生します

必要に応じた調整:

– TSD190上部のネジを回して、プランジャーの「押し込み幅(throw)」を調整します

– パルス幅やタップの頻度は、MPメニュー > Set Up Stimulator で調整します

 ・最適なパルス幅は 4〜15ミリ秒

 ・タップの頻度は、用途に応じて自由に変更可能です

主な特徴

仕 様

プランジャー径 1.5mm
刺激パルス幅 100fps
ストローク長 1~100ミリ秒 (最大)
刺激強度 0~1.5N (印加電圧で調整可)
ケーブル長 2m
寸法 62mm(長さ, 22mm(直径)
重量 39g
インタフェース STM100C(刺激モジュール)

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