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  • BIOPAC systems社

BioNomadix デュアルワイヤレス呼吸トランスミッタ – BN-RSP2-T

製品概要

このトランスミッタは、胸部または腹部の周囲の変化に伴う呼吸(respiratory effort)を測定するために設計されています。

特長と仕様

測定範囲はDC〜10 Hzの広帯域応答で固定されており、以下のような状況でも対応可能です:

咳やくしゃみなど高速な呼吸変動(最大600回/分)

無呼吸状態などの静的な呼吸パターン

内蔵の**高域・低域フィルタ(任意選択)**により、激しい運動中でも高品質な信号増幅を維持

データはLoggerまたはマッチングされた受信機(Receiver)により、1または2チャンネル同時記録が可能

高精度解析と応用

AcqKnowledgeソフトウェアを用いて、胸部と腹部の呼吸努力の差異を評価可能

センサーは心拍に伴うわずかな周囲変化も感知できるため、以下のような複数のバイオマーカーを抽出可能:

・心拍数(BPM)

・呼吸数(BPM)

高い信号対雑音比(S/N比)と時間分解能により、精密な呼吸研究に最適

呼吸測定は、特定の刺激に同期させて記録することもでき、「チャレンジや脅威(challenge and threat)」に関連する刺激反応研究にも応用可能


このトランスミッタは、運動中や安静時を問わず、ワイヤレスで信頼性の高い呼吸努力データを収集でき、心理生理学や神経科学、臨床研究など幅広い分野に適しています。

 

主な特徴

BioNomadix 呼吸トランスミッタは、「被験者とコンピュータ間の有線接続を模倣しつつ、完全にワイヤレスなシステムの利便性を実現」するよう設計されています。

高解像度・高性能

  • 呼吸信号は2000 Hzで伝送され、高解像度の呼吸波形を受信モジュールから出力

  • AcqKnowledgeソフトウェアにより、高速・低速どちらの呼吸変化にも対応した信号分離が可能

  • 胸部および腹部など、体幹の2か所から同時に記録可能

  • 呼吸トランスデューサー(BN-RESP-XDCR)は信号源に近接して装着し、高品質な信号取得を実現

着用方法と設置

  • トランスミッタは、付属の伸縮性ベルクロストラップで体幹に装着

  • または、ポケット付きストレッチメッシュ製のBioNomadixシャツ(オプション)を利用することで、より快適で安定した装着が可能

呼吸波形と動作原理

  • 吸気時:胸部や腹部の周囲がわずかに拡張し、出力信号レベルが上昇

  • 呼気時:周囲が縮小し、出力信号レベルが低下

安全性と干渉対策

  • 完全バッテリー駆動かつ体表面への近接配置により、非常に高い**コモンモード除去比(CMRR)**を実現

  • 通常の有線システムと比較して、電源干渉や他モジュールとの干渉を最小化

  • 物理的な電源供給線が一切不要なため、極めて安全


システム統合と応用展開

BioNomadix RSP トランスミッタは以下のような高度な研究用途にも対応しています:

  • BIOPAC MP200システムと連携すれば、最大16チャンネルの同時記録が可能

  • 他のBioNomadixモジュール(ECG, EEG, EOG, EMG, EDAなど)と組み合わせて、マルチパラメータ研究にも最適

  • 第三者製データ収集システムとも、**絶縁電源モジュール(IPS100C)**を介して統合可能

  • AcqKnowledgeソフトウェアが高度な自動解析・スコアリング機能を提供

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