このトランスミッタは、胸部または腹部の周囲の変化に伴う呼吸(respiratory effort)を測定するために設計されています。
特長と仕様
測定範囲はDC〜10 Hzの広帯域応答で固定されており、以下のような状況でも対応可能です:
咳やくしゃみなど高速な呼吸変動(最大600回/分)
無呼吸状態などの静的な呼吸パターン
内蔵の**高域・低域フィルタ(任意選択)**により、激しい運動中でも高品質な信号増幅を維持
データはLoggerまたはマッチングされた受信機(Receiver)により、1または2チャンネル同時記録が可能
高精度解析と応用
AcqKnowledgeソフトウェアを用いて、胸部と腹部の呼吸努力の差異を評価可能
センサーは心拍に伴うわずかな周囲変化も感知できるため、以下のような複数のバイオマーカーを抽出可能:
・心拍数(BPM)
・呼吸数(BPM)
高い信号対雑音比(S/N比)と時間分解能により、精密な呼吸研究に最適
呼吸測定は、特定の刺激に同期させて記録することもでき、「チャレンジや脅威(challenge and threat)」に関連する刺激反応研究にも応用可能
このトランスミッタは、運動中や安静時を問わず、ワイヤレスで信頼性の高い呼吸努力データを収集でき、心理生理学や神経科学、臨床研究など幅広い分野に適しています。