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高磁場対応ファイバ光温度測定システム – FOTS200

FOTS200 は、生理学的温度を測定するために特別に設計された 1 チャンネルの AccuSens 信号コンディショナです。高磁場強度 MRI アプリケーション用の TSD380 トランスデューサと接続して使用します。
・サンプリングレート:20 Hz
・出力インターフェース:RS-232
・アナログ出力:±5 V
・AC アダプタ付属

このシステムはスタンドアロンで動作しますが、BIOPAC データ収録システムとの接続も可能です。MP200、MP160、MP150、MP100 リサーチシステムのいずれかに 1 チャンネルを接続するための BIOPAC インターフェースケーブル(CBL122、CBL102、CBL106)が付属します。

製品概要

FOTS200 付属品および仕様補足

FOTS200 には、BIOPAC ケーブル CBL122、CBL102、CBL106 が付属しています。

・CBL106 + CBL102 + CBL122 の組み合わせにより、AMI/HLT モジュールまたは UIM モジュールのいずれにも接続可能です。

・AMI100D または HLT100C に接続する際のオプションケーブル組み合わせとして、CBL106 + CBL123(別売)も使用可能です。

・複数チャンネルにおける共通接地(COM/グラウンド)接続には、複数の CBL106 の黒色共通ピンを「積み重ねて」使用できます。

・複数の温度センサを使用する場合は、記録する温度チャンネルごとに上記のいずれかのケーブル組み合わせが必要です。

アナログ出力

・出力パラメータには「スケールファクター」と「オフセット」があります。

・スケールファクター:出力電圧 1 V あたりの物理単位(例:℃/V)

・オフセット:0 V 出力時に対応させたい物理値

主な特徴

【磁気感度】

BIOPACが提供するFOTSシグナルコンディショナーの比較は以下の通りです。

FOTS100A FOTS200

HandySens-Gシグナルコンディショナー(半導体バンドギャップ(SCBG)温度検知技術搭載)

FOTS100で使用されるGaAsセンサは、強い磁場にさらされると人工的な温度シフトが発生します。

【磁場強度と温度シフト(概算)】

磁場強度

温度シフト

0 T 

0 °C

1.5 T

< 0.2 °C

3 T

-0.4 °C

7 T

-2.5 °C

9.4 T

-4.5 °C

このシフトは磁場の方向には依存せず、特定の環境において非常に再現性が高いため、ユーザーによって容易に補正可能です。

上記の磁場強度でのシフト値は、以下の論文に基づいています。

Buchenberg, W.B., Dadakova, T., Groebner, J., Bock, M. and Jung, B. (2015), Comparison of two fiber‐optical temperature measurement systems in magnetic fields up to 9.4 Tesla. Magn. Reson. Med., 73: 2047-2051. doi:10.1002/mrm.25314

White-Light Polarimetric Interferometry(WLPI)温度検知技術を備えたAccuSensシグナルコンディショナー

FOTS200読み出しユニットに対応するTSD380シリーズセンサプローブは、磁場の影響を受けない光学式センサ素子を備えているため、最大磁場強度の仕様がありません。

したがって、高磁場MRIアプリケーションにおいて大きな利点となります。

しかしながら、この技術にはいくつかの欠点があります。

・コストが高い

・プローブの外径を1.2 mmより小さくすることができない

 

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