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  • BIOPAC systems社

人体用安全刺激装置(0~100 V) – STMTHERM

STMTHERM は、被験者に対して温刺激および冷刺激の両方を与えることができる温熱刺激装置です。以下のような用途に適しています:

温覚・冷覚・痛覚の閾値測定

条件付き疼痛抑制(CPM)プロトコルへの応用

このシステムは、刺激制御ユニット(SCU)と、温度刺激を与えるためのサーマル刺激用トランスデューサ(TSD191 サーモード)で構成されます。加温および冷却の手段には、ペルチェ(熱電)方式が採用されています。サーモードの温度の基準点(ベースライン)は、周囲環境下における安静時温度です。

STMTHERM はオープンループ型の温熱刺激装置であり、温度フィードバック機能は組み込まれていません。これは、刺激出力が刺激レベルと負荷条件に応じて変化するという点で、従来型の電圧刺激装置と同様の挙動を示します。したがって、刺激部位の熱容量によって、接触部の温度応答は変化します。

制御は電圧信号により行われ、温度の変化は直線的あるいは段階的に増減可能です。また、STMTHERM には5秒間の温度上昇/下降を行うテスト用プッシュボタンモードが搭載されています。

AcqKnowledge の「マニュアルコントロール」ダイアログを使って、アナログ出力信号を固定値に設定することにより、簡単にシステム制御を行うことができます。

製品概要

SCU(Stimulator Control Unit)は、以下のBIOPACシステムと直接接続して使用します:

MP200システムの場合:

AMI100DまたはHLT100Cのアナログ出力ポート

またはUIM100Cのアナログ出力ポート

MP36 / MP36Rシステムの場合:

追加オプションのOUT6インターフェースを使用

SCUは、AcqKnowledgeソフトウェアの「Stimulator Setup」または「Manual Control」機能を用いて制御できます。アナログ出力信号の範囲は±10Vで、負の電圧はサーモード(TSD191)を冷却し、正の電圧は加熱します。SCU前面のLEDインジケーターは、加熱中は赤色、冷却中は青色に点灯します。

主な特徴

SCU電源仕様

電源:12V DC、5A(対応するUS、EURO、CHINA用電源コード付き)

ヒューズ:3.5A Fast Blow


TSD191 サーモード仕様

接触面積:30 mm²

ヒートシンクと冷却ファンを内蔵

ケーブル長:3メートル

自己接着式ストラップ付き(装着用)

重要:TSD191の適正動作には、冷却ファンの通気を妨げないことが必要です。


温度測定の精度向上

刺激ゾーンにおける正確な温度測定のため、BIOPACでは以下の構成による補助的測定を推奨しています:

SKT100C 皮膚温度アンプ

TSD202A 温度トランスデューサ

TSD202Aをサーモードと刺激部位の間に配置することで、刺激面での温度を直接モニターできます。


クローズドループ制御について

STMTHERM自体には温度制御のクローズドループ機能は内蔵されていませんが、以下の拡張構成を用いることで外部クローズドループ制御が可能です:

SKT100C と TSD202A を追加

STMTHERMをSTM100Cに接続し、STM100Cの入力を「I/O 15」に設定

AcqKnowledgeで温度プローブの値をリアルタイムに読み取り、出力電圧を制御することで温度を維持


応答特性について

定常状態の温度は、空気との接触を基準にしています。

昇温・降温時間も、空気との接触および試験時の室温を基準に測定されています。

実際の皮膚に接触した場合、皮膚は空気よりも大きな熱容量を持つため、パフォーマンス値は変化します。

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