お知らせ
fNIRS+EEG 神経科学研究システム『MedelOptシリーズ』の取り扱いを開始
〜 脳波・近赤外線・VRを融合したマルチモーダル脳機能解析プラットフォーム 〜
ゼロシーセブン株式会社(本社:東京都港区/代表取締役:塩野晃央)は、フランス Seenel Imaging社 が開発・製造するfNIRS+EEG 神経科学研究システム『MedelOptシリーズ』 の国内取り扱いを開始いたしました。
MedelOptシリーズは、近赤外線分光法(fNIRS)※1・脳波(EEG)※2・仮想現実(VR)※3 を統合した、次世代のマルチモーダル脳機能探索プラットフォームです。高密度な脳活動マッピング、自然環境下での実験、社会的相互作用の計測など、従来の脳計測では難しかったリアルワールド神経科学研究を可能にします。
■ MedelOptシリーズの概要
🔹 MedelOpt fNIRS Mobility システム
柔軟で適応性のあるヘッドセットを採用し、fNIRSとEEGの同時計測が可能な高密度NIRSシステム。
軽量構造で装着性に優れ、被験者の自由な動作を妨げずに高精度な脳活動データを取得できます。
🔹 MedelOpt fNIRS Infinity システム
最大8時間連続測定に対応し、長時間実験や日常行動下での神経活動観察を実現。
広範囲な脳領域をカバーする高密度プローブ配置により、持続的で安定したデータ収集が可能です。
🔹 MedelOpt fNIRS VR システム
fNIRSまたはfNIRS+EEGを用いた仮想現実(VR)実験環境に対応。
現実に近いシナリオ設計と没入型刺激提示を組み合わせ、感情・認知・注意など高次脳機能のリアルタイム解析を支援します。
🔹 MedelOpt fNIRS Tandem システム
二者間の同期計測(ハイパースキャン)※4を実現。
二つのヘッドセット間でリアルタイムにデータを共有し、社会的相互作用や共同課題中の脳活動同期を解析できます。
「社会脳」やチームワーク研究に最適な構成です。
■ MedelOptシリーズの特長
- fNIRS+EEG+VRのマルチモーダル統合による高解像度脳活動解析
- モビリティ/長時間/VR/デュアル記録の4シリーズ展開
- 高密度光検出モジュールと柔軟なヘッドギア設計による快適な装着性
- リアルワールド神経科学(Naturalistic Neuroscience)に最適化された構成
■ 応用領域
- 認知神経科学・社会神経科学
- 感情・意思決定・注意制御研究
- リハビリテーション・ニューロフィードバック
- 教育・スポーツ・ヒューマンファクター解析
■ Seenel Imaging社について
Seenel Imaging社は、フランス・レンヌを拠点とする神経科学機器メーカーで、fNIRS・EEG融合技術およびモバイル脳機能計測のパイオニアとして知られています。医療・研究・産業応用に向けた“モバイルブレインラボ(Mobile Brain Lab)”の実現を掲げ、世界各国の大学・研究機関で採用が進んでいます。
【本件に関するお問い合わせ先】
ゼロシーセブン株式会社
リサーチ事業部
E-mail:info@0c7.co.jp
公式サイト:https://www.0c7.co.jp/
今後とも弊社製品をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
用語解説
※1 fNIRS(Functional Near-Infrared Spectroscopy:機能的近赤外線分光法)
近赤外線を用いて脳内の血流変化を非侵襲的に測定し、脳活動をリアルタイムに可視化する技術。
※2 EEG(Electroencephalography:脳波計測)
頭皮上の電位変化を検出し、ミリ秒単位の時間解像度で脳の電気的活動を計測する手法。
※3 VR(Virtual Reality:仮想現実)
コンピュータグラフィックスやセンサーを用いて、現実に近い没入型仮想環境を生成する技術。
※4 ハイパースキャン(Hyperscanning)
複数の被験者の脳活動を同時に測定し、相互作用や協働時の神経的同期を解析する研究手法。

