SAGAはデータロガとドッキングステーションで構成されます。
専用のボックスに収納し持ち運びも簡単便利。ご使用場所の移動の際にもご活用ください。
取り込んだ脳波や筋電の信号を増幅するアンプ機能が内蔵されています。
データ記録装置はドッキングステーションと接続してご使用いただけます。
両者はコネクタによる接続の他にWi-Fiもしくは光ファイバによる接続も可能です。
屋外や運動中の計測の際にドッキングステーションと接続しない場合、データロガとして機能します。
計測後にドッキングステーション経由でデータをPCに送信してください。
ドッキングステーションはPCとのデータ転送インターフェースです。
データ記録装置からの信号の収集や16bitの外部トリガ入力、ワイヤレス計測時のデータロスの解析などもおこないます。
PCとの接続はUSBもしくはイーサネットにておこないます。
SAGA32+ | SAGA64+ | |
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チャンネル構成 | 32ch(単極) | 64ch(単極) |
4ch(双極) | 4ch(双極) | |
AUX: 9ch | AUX: 9ch | |
デジタル出力:1ch | デジタル出力:1ch | |
RMS ノイズ | 1μV(0.1〜100Hz) | |
対応入力範囲 | -150mV〜150mV | |
入力抵抗 | 1GΩ以上 | |
CMRS(50/60Hz) | 100dB | |
サンプリングレート | 4096/2048/1024/512/ 4000/2000/1000/500 Hz |
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アナログ周波数 | 0〜800Hz | |
データ記録装置 | 寸法:179mm x 179mm x 41mm 重量:700g 駆動:1もしくは2リチウムイオンバッテリ (6時間/リチウム) |
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ドッキングステーション | 寸法:179mm x 179mm x 41mm 重量:700g 駆動:電源 |
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特長 | インピーダンス計測 データ損失復旧 マーカ機能 トリガ入力 同期信号出力 リファレンス(平均、リファレンス) |
SAGA32+とSAGA64+は、モバイル計測に十分対応できるアクティブシールドを採用しています。
アクティブシールドにより、ケーブルの揺れなどによるアーチファクトや干渉を排除することが可能です。これにより歩行時や走行時でもノイズの少ないEEG計測が可能です。
屋外や動きの多い計測では、データロガのみを被験者に取り付けることをお勧めします。
脳波キャップはしっかりと装着し頭部にフィットさせますが、ケーブルは揺れても問題ありませんのでフリーな状態でセットアップできます。
セットアップ後の計測の前にインピーダンスチェックをおこないます。
階段を降りたり、平地を歩いたりした際に記録したデータの一例です。
Czをリファレンスに1〜40Hzのバンドパスフィルタで記録したローデータです。歩行時のステップは内蔵の加速度センサで感知され波形表示されます。
Fp1,Fpz,Fp2で大きく揺れている箇所がありますが、歩行時のステップに連動した急速な眼球運動に影響を受けたと考えられます。
眼球運動は、垂直方向に動く体とは逆の方向に働くことにより、視点を安定させています。
あごや首の筋活動による高周波ノイズが確認できますが、ケーブルの揺れなどによるアーチファクトは確認できません。
クリアなEEG波形の中にも少しのアーチファクトが観測されているのが確認できます。
内部の加速度センサにより走行時のアーチファクトや筋肉のアーチファクトを補正しています。
側頭や後頭部の近くで筋電アーチファクトや、前頭葉近くでのまばたきによる反応が確認できます。
ドッキングステーションと接続しリアルタイムでデータを確認しながら計測することも可能です。
神経筋障害は、運動神経伝導研究と組み合わせて、針筋電計を用いて診断されてきました。
世界中の多くの研究グループは、筋肉から情報を取得するために、針筋電計より、個々の電極の高密度アレイを使用して、高密度表面筋電(HDsEMG)の可能性を評価し始めました。
運動繊維伝導速度(MFCV)測定の評価が有効になると考えられています。
HDsEMGの明らかな利点は、その非侵襲性と長期間にわたって記録できることです。