✴︎医療機器認証番号:228AKBZX00108000
EyeSeeCam(vHIT用眼球運動計測装置)は、video Head Impules Test(vHIT)が行える新しい平衡機能検査装置です。
水平方向(外側半規管)および垂直方向(前半規管および後半規管)の前庭眼反射(VOR)の機能評価が短時間かつ簡便に行えます。
軽量でコンパクトなゴーグルのため、頭部回転刺激時にゴーグルのずれがなく正確な計測を実現します。
ゴーグルに装着するカメラ本体には眼球収録用の高速CCDカメラと頭部の動きを検出する慣性センサが内蔵されており、頭部と眼球の動きを記録することができます。
またカメラは脱着式となっている為、左右どちらの目でも計測可能です。
眼球を撮影するCCDカメラにはフォーカス調整機能が備わっているので、被験者ごとに適した条件で検査が行えます。
検査中はリアルタイムに波形表示され、Catch Up Saccadeの有無も簡単に確認出来ます。
検査中、頭部回転刺激を行うごとに検査手技が適切だったかの判定が行われ、波形上に合否判定表示されます。検査手技が適切かどうかを検査実施者が都度確認できます。
検査完了後は自動的に結果表示がされるので、短時間で半規管の機能評価が行えます。
・vHIT用カメラ&ゴーグル ×1
・USBケーブル ×1
・EyeSeeCam vHIT ソフトウェア ×1
・OtoAccess データベース ソフトウェア ×1
アニメーション表示
回転方向と刺激している半規管をリアルタイムに表示します。
振っている方向 や眼球、頭部の速度を確認できますので修正しながら頭部を振ることができます。
サッケード観測
SHIMPテストにおいても眼球の速度波形のほか、ゲイン波形、刺激 されている半規管のリアルタイム表示が可能です。サッケードの様 子も波形表示され診断の参考になります。
全半規管全方向刺激を一括表示
LARP、RALP、水平の計6方向に振った際のゲインや波形を一括表示し診断しやすい構成になっています。
数値データ出力
頭部回転開始から40mSec、60mSec、80mSecの瞬時ゲイン値や サッケードの最高速度や遅延、各刺激方向に対するゲインのばらつ きや平均値、中間値が出力されます。
自動判定機能
頭部の回転方向や速度が基準値とマッチするとチェックマークが入り 規定数チェックが入ると検査終了です。
自発眼振計測モード
眼振波形の出力が可能。眼位と速度波形をリアルタイム表示します。
インタフェース | USB |
---|---|
サンプリングレート | 220Hz(片眼) |
重量 | 40g(ゴーグル) / 32g(カメラ) |
キャリブレーション | ゴーグル設置のレーザーで5点校正 |
頭部センサ | 慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)、ジャイロと加速度の6軸 |
動作環境 | Windows7,Winddows8, Windows10 |
ゲイン | 瞬間利得40,60,80ms - equivalent to scleral search coil method |
解析 | Velocity Regression Plot、Gain Plot |
EyeSeeCam使用方法(日本語解説)
vHIT垂直の実演-左前右後(日本語解説)
患者への装着
ヘッドバンドの装着方法です。
ヘッドバンドがゆるいと頭部回転刺激時にゴーグルが動くことで計測精度に影響します。
ゆるみがないようしっかりと装着して下さい。
キャリブレーション
キャリブレーションの方法です。
上下左右方向のダーゲットを注視した後、オペレータは患者が中心点を注視している状態で頭部を上下左右に、100°/sec以下のゆっくりした速度で振ります。
外側半器官への刺激
LATERAL方向
オペレータはゴーグル本体およびゴーグルのベルトに触れないように患者の顎または側頭部を両手で保持し、水平方向に100°/sec以上の速度で頭部回転させます。
頭部を回転させる角度は10°程度。振り始めてから80mSec以内に100°/sec以上の速度に到達するように振ってください。左右振る方向は、患者が予想できないように行います。
また、左右に振った後はゆっくりと頭部を中心に戻します。
前後半規管(LARP)への刺激
LARP(左前、右後)の刺激方法です。
オペレータはゴーグル本体およびゴーグルベルト部に触れないように患者の顎または頭部を両手で保持し、左前45°、右後45°方向に頭部を回転させます。速度と方向に注意して振ってください。
RALP(右前、左後)も同様におこなってください。
前後半器官(LARP)への刺激2
LARP方向の刺激方法です。
あらかじめ頭部を右側へ45°回転させておきます。被験者の右45°方向にターゲットを貼り付けておき、被験者に注視するよう指示をしておきます。
頭部回転は、前後方向へ行います。RALPの場合は、あらかじめ頭部を左側へ45°回転させた状態で頭部回転刺激は前後へ行って下さい。
解析方法
Video Head Impulse Testing: Interpretation - Interacoustics Academy
Gain calculation methods in vHIT - Interacoustics Academy